第19話・ラビット、真三国無双

[前回までのあらすじ]
 今回はラビと海ちゃんのゲームの話。
 買ってまもないPS2で遊んだゲームとは?
 ゲーマーの二人はどうなるのやら…

第19話 「ラビット、真三国無双」


 ドンドン
 部屋を叩く音が聞こえた。
 しかし中の住人である海ちゃんは出ようとも思わなかった。
 ドンドン
 部屋を叩く者はいっこうに引き下がらなかった。
「お~い、海ちゃん。ゲーム借りてきたぞー」
 ガチャ
「ま、入れよ。ラビちゃん」
 相変わらず現金な海ちゃんである。すぐに開けてしまった。
「何を借りてきたんだい?」
「うん。無線部の奴に借りてきたんだけど、真三国無双というやつなんだよ」
「真三国無双?へぇ、面白いのかのう?」
「かなり面白いらしいよ。じゃ、早速やってみよう」
「OKだよ、ラビ。ちなみに2Pかい?」
「いや、これは一人用みたいだね」
「そっか。じゃ先にラビちゃんがやりなよ。」
「おう」

--数時間後--

「うお!張飛強えぇよ!」
「海、こんな奴に負けるなよ!」
「ちきしょうー!馬から落っことしてやれ、ってあの槍強すぎ!」
「海ちゃん、護衛兵がもう全員いなくなったぞ」
「やべぇ、体力がねぇ!肉まんはどこだよ!」
 ってな感じで、二人ともかなりはまり込んでいた。
 時間を忘れてやるその姿に、まさに修羅の域にも達していたかと思う。

--赤壁の戦い--

「何でお前は貂蝉しか使わないのよ。たっく、この女好き野郎が!」
「ばかぁ、意外と強いんだよ」
「それよりラビよ、雑魚ばかり倒してないで、武将倒せよ。」
「俺は三国一の豪傑だぜぇ。」
「あほな事をほざいていないで、とっとと倒しなさいよ。火がまわるぞ」
「うわ!強えぇ。また護衛兵がいなくなったよぉ」
 ってな感じでまた数時間が経過していた。
 海ちゃんは疲れきって寝てしまったが、外道はその後もやり込んだらしく、その後も頑張っていた。
 かれこれ6時間以上はやっていたかと思われる。
 ずいぶんやったものだと今は思う…


[次回予告]
 再び外道君と海ちゃんのゲームの話。
 今度は外道が買ってきたゲームなのだが…
 海ちゃんも投げ出したクソゲーの結末とは!

第20話「ラビット、飛べない鳥はただの鳥さ」にご期待下さい。

※この物語は事実を元に構成されたノンフィクションです。
原作 海ちゃん
制作協力 みっつ



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